“命を守るプロ”である医師たちは、自身の健康を保つため、どのように検査を受けているのか──。本誌・週刊ポストは20人の現役医師に12問のアンケート調査を実施した。そのうち、胃内視鏡検査や目の検査に関する5つの問いへの回答結果(別掲グラフ参照)を公開しよう。
【Q8】あなたが受けている胃がん検査は「胃内視鏡」ですか?「バリウム」ですか?
【Q9】胃内視鏡は「鼻派」ですか?「口派」ですか?
【Q10】ピロリ菌検査を受けたことがありますか?
【Q11】腫瘍マーカーは受けていますか?
【Q12】緑内障などの目の病気の検査は受けていますか?
【Q8】の胃がん検査については、「胃内視鏡(胃カメラ)」が60%、「バリウム」が5%で、胃カメラ派が圧倒的多数。多くの医師に共通したのは、「バリウム検査では進行したがんしか見つからない」という考えだった。
「早期のがんはほぼ見つからないし、被ばくもあるので、できるだけ内視鏡に切り換えたほうがいい」(柴田内科・消化器科クリニック院長の柴田実医師)
ただ1人、「バリウム」と答えた国際医療福祉大学教授の武藤正樹医師の意見も、実質的な“胃カメラ派”だ。
「定期健診のメニューに胃カメラがないので仕方なくバリウム検査を受けているが、できれば胃カメラに変えてもらいたい」(武藤医師)