スポーツ

田嶋幸三氏のコロナ陽性発覚で「妻ルート」が心配される理由

著名人感染者の第1号に(時事通信フォト)

 国内初の“著名人感染者”は日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)だった。新型コロナウイルスに感染していたことが3月17日に発表されたことにより、スポーツ界に激震が走った。

「田嶋会長は2月28日に海外出張へ出発し、欧州を経由して、3月5日には米国遠征中のなでしこジャパンの試合を視察。8日に日本へ帰国した。田嶋会長はJOC副会長も兼務しており、帰国後は東京五輪組織委の森喜朗会長と同席したり、サッカー協会の各理事と懇談したり、様々な会合で多くの関係者と接触。15日に微熱を感じ、16日に保健所に相談したという」(協会関係者)

 WHOによれば、ウイルスの潜伏期間は「1~12.5日間」とされている。田嶋氏の場合、海外出張の出発以降のどの時点で感染したか判然としない。そうしたなか、注目を集める“濃厚接触者”が田嶋氏の妻だ。

「夫人の土肥美智子さんはJISS(国立スポーツ科学センター)に勤める内科医です。隣接する味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)は各競技団体の強化拠点で、五輪を狙うトップ選手らが合宿などで使う。そこで土肥さんが選手の診察を行なうこともあった。田嶋会長の濃厚接触者ということになれば、感染拡大リスクはスポーツ界全体へ広がる可能性がある」(同前)

 土肥氏は女性アスリートの育成・支援プロジェクトなどに取り組んできた実績があり、今回のなでしこジャパンの米国遠征にもチームドクターとして帯同したという。

「13日に帰国し、そのあとは田嶋会長と自宅で過ごしている。米国で試合を視察した田嶋会長と接触があったのかはっきりしないが、少なくとも帰国後は出勤しておらず、スポーツ関係者と接触していないとのことです。語学が堪能な土肥氏は、サッカー代表で外国人監督と円滑に意思疎通できることなどから重用されてきたが、ここにきて夫婦で要職を占めていたことで感染拡大の懸念が広がってしまった」(スポーツ紙デスク)

 東京五輪へ向け、新たな難題となってしまった。

土肥氏は男女のサッカー代表戦に多く帯同してきた(時事通信フォト)

※週刊ポスト2020年4月3日号

関連記事

トピックス

大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
会見中、涙を拭う尼僧の叡敦(えいちょう)氏
【天台宗僧侶の性加害告発】フジテレビと同じ構造の問題ながら解決へ前進しない理由とは 被害女性への聞き取りも第三者の検証もなく、加害住職の「僧籍剥奪せず」を判断
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
フジテレビが今やるべきは、新番組『怒っていいとも!』を作ることではないか
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
ゴールデンタイムでの地上波冠番組がスタートするSixTONES
ゴールデンタイムで冠番組スタートのSixTONES メンバー個々のキャラが確立、あらゆるジャンルで高評価…「国民的グループ」へと開花する春
女性セブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
生活を“ふつう”に送りたいだけなのに(写真/イメージマート)
【パニックで頬を何度も殴り…】発達障害の女子高生に「生徒や教員の安心が確保できない」と自主退学を勧告、《合理的配慮》の限界とは
NEWSポストセブン
5人での再始動にファンからは歓喜の声が上がった
《RIP SLYMEが5人で再始動》“雪解け”匂わすツーショット写真と、ファンを熱狂させた“フライング投稿”「ボタンのかけ違いがあった事に気付かされました」
NEWSポストセブン
中居正広の私服姿(2020年)
《白髪姿の中居正広氏》性暴力認定の直前に訪問していた一級建築士事務所が請け負う「オフィスビル内装設計」の引退後
NEWSポストセブン
これまで以上にすぐ球場を出るようになったという大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平、“パパになる準備”は抜かりなし 産休制度を活用し真美子夫人の出産に立ち会いへ セレブ産院の育児講習会でおむつ替えや沐浴を猛特訓か
女性セブン
ネズミ混入トラブルを受けて24時間営業を取りやめに
《ゴキブリ・ネズミ問題で休業中》「すき家」24時間営業取りやめ 現役クルーが証言していた「こんなに汚かったのか」驚きの声
NEWSポストセブン