中国広東省深セン市近郊の高層マンションの1階に住む男が、居住面積を広げようと、4年前から床板をはがして地面を掘り進めているのだという。この空間はいまや地下2メートルにも達し、地下に計100平方メートルの広さの空間に4つの部屋を建設している状況になっている。しかし、この間、マンションの地下の水道管が破裂したり、地下の建物の土台の一部が破損するなど、マンション自体が傾きかねない状態になっているという。深センの地元テレビ局が報じた。
名字を「丁」というこの男の地下掘削工事が知られるようになったのは3年前で、隣人の王氏が夜中に地下から金属とコンクリートがぶつかるような異様な音を聞いたことがきっかけだった。
その夜は1時間もすると、異様な音も収まって静かになったので、そのまま寝てしまったが翌日の朝、水道から水が出なくなったことからマンション中が大騒ぎになった。
マンションのオーナーが水道業者に調べてもらうと、地下の水道管が破裂していたことが分かった。破裂した場所が丁の部屋の下だったことから、丁を問い詰めると、無断で地下を掘っていたことを白状したという。
水道業者は水道管を修復して、ことはいったん収まったが、丁は再び掘削工事を開始。住民らが苦情を入れたが、丁はまったく耳を傾けなかったため、住民は裁判所に違法な工事として訴えたところ、ようやく穴掘りを止めたという。