「天皇陛下はほぼ毎週末、ジョギングされるそうです。かなり走り込まれていて、屈強な護衛官でさえついていくのがやっとのスピードだといいます。しかし、東京都が不要不急の外出を控えるように要請した3月末の週末、陛下はジョギングを自粛されたそうです」(宮内庁関係者)
都内有数の桜の名所である皇居東御苑(東京・千代田区)が、3月28日から当面の間、臨時休園になった。1990年に大嘗祭の準備のため長期休園して以来、実に30年ぶりのことだ。
新型コロナウイルスの感染拡大は皇室にも暗い影を落としている。
「毎年恒例だった皇居乾通りの春の一般公開は見送られ、皇居の一般参観も当日受付を休止。皇居内にある博物館『三の丸尚蔵館』は休館しています。
さらに、5月下旬に予定されていた『春の園遊会』も中止になるとみられています。いまは招待者名簿の準備を進める時期ですが、とても招待状を送れる状態ではないでしょう」(前出・宮内庁関係者)
最も影響が大きいのは、秋篠宮家に控えている重要儀式だろう。
4月19日には、秋篠宮さまが皇位継承順位第1位の「皇嗣」となられたことを内外に知らせる「立皇嗣の礼」が予定される。しかし、祝宴にあたる「宮中饗宴の儀」は中止され、中心儀式の「立皇嗣宣明の儀」は参列者が350人から50人ほどに絞られた。また、儀式が行われる皇居から、お住まいである赤坂御用地までの車列も簡素化されることが決まった。
「規模を縮小したとしても、多数の人が密集する儀式の場は『クラスター(感染者の集団)』が発生する可能性がある。出席者は皇族や閣僚、首長など要人ばかりで、一層の警戒が必要です。政府官邸の判断次第では、『立皇嗣の礼』そのものの延期もないとは言い切れない状況です。秋篠宮さまは儀式のためか、よくたしなまれていたお酒を最近は控えていると聞きます」(皇室ジャーナリスト)
もし「立皇嗣の礼」が行われたとしても、その後に予定される伊勢神宮(三重県)や、神武天皇陵(奈良県)、昭和天皇陵(東京都)への参拝の実施は難しいとみられている。
「皇嗣となられた秋篠宮さまをひと目見たいと市民が沿道に集まれば、それもクラスターの危険地帯。もし政府から緊急事態宣言が出れば、地方への参拝を行うことは不可能でしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)
※女性セブン2020年4月16日号