芸能

再逆転?共倒れ?『イッテQ』『ポツン』ライバル関係が新局面

『イッテQ!』の巻き返しは?

 日曜夜8時という在宅率の高い時間帯に、視聴率をめぐってしのぎを削っている『ポツンと一軒家』(ABC放送・テレビ朝日系)と『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)。新型コロナウイルスの影響も心配される中、両番組のライバル関係が新たな局面を迎えつつあるという。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 新型コロナウイルスの感染拡大で朝ドラや大河ドラマの撮影が休止され、春恒例の特番『オールスター感謝祭』(TBS系)が延期になるなど、テレビ番組への影響が次々に報じられています。

 なかでも苦しい状況に追い込まれているのが、ロケをベースにした番組。「不要不急の外出自粛」が求められる中、『火曜サプライズ』『笑ってコラえて!』(日本テレビ系)、『ぴったんこカン・カン』(TBS系)、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)、『YOUは何しに日本へ?』『家、ついて行ってイイですか?』『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)などのロケ番組が成立しなくなりつつあるのです。

 とりわけ注目を集めているのが、日曜20時から放送されている『ポツンと一軒家』と『世界の果てまでイッテQ!』の2番組。バラエティの視聴率ランキングで「2トップ」と言われるほどの人気を誇り、ライバル関係にある両番組ですが、ともに新たなロケは行われず「収録済のストック頼み」という現状が明らかになりました。

 どの程度ストックがあるのか? どんな代替企画が考えられるのか? 未公開カットを含む総集編や再放送に踏み切るのか? 業界内やネット上には、さまざまな憶測が飛んでいますが、熱心なファンの多い両番組なら「苦肉の策」と言われる総集編や再放送ですら問題になりそうな感があります。

ただ、両番組をめぐる今春の変化は、ロケができないことだけではありません。

◆「個人視聴率の全体」では互角の勝負

関連記事

トピックス

タイと国境を接し、特殊詐欺の拠点があるとされるカンボジア北西部ポイペト。カンボジア、ミャンマー、タイ国境地帯に特殊詐欺の拠点が複数、あるとみられている(時事通信フォト)
《カンボジアで拘束》特殊詐欺Gの首謀者「関東連合元メンバー」が実質オーナーを務めていた日本食レストランの実態「詐欺Gのスタッフ向けの弁当販売で経営…」の証言
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
まさか自分が特殊詐欺電話に騙されることになるとは(イメージ)
《劇場型の特殊詐欺で深刻な風評被害》実在の団体名を騙り「逮捕を50万円で救済」する手口 団体は「勝手に詐欺に名前を使われて」解散に追い込まれる
NEWSポストセブン
戸郷翔征の不調の原因は?(時事通信フォト)
巨人・戸郷翔征がまさかの二軍落ち、大乱調の原因はどこにあるのか?「大瀬良式カットボール習得」「投球テンポの変化」の影響を指摘する声も
週刊ポスト
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
沢尻エリカ、安達祐実、鈴木保奈美、そして広末涼子…いろいろなことがあっても、なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
過去の大谷翔平のバッティングデータを分析(時事通信フォト)
《ホームランは出ているけど…》大谷翔平のバッティングデータから浮かび上がる不安要素 「打球速度の減速」は“長尺バット”の影響か
週刊ポスト
電動キックボードの違反を取り締まる警察官(時事通信フォト)
《電動キックボード普及でルール違反が横行》都内の路線バス運転手が”加害者となる恐怖”を告白「渋滞をすり抜け、”バスに当て逃げ”なんて日常的に起きている」
NEWSポストセブン
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン