芸能

タレントの独立相次ぐ、「地上波依存度減」で活躍機会は増加

芸能界独立ラッシュの中、柴咲も

 所属事務所を退社するタレントが続出している今春。中居正広はジャニーズ事務所を退所。オスカープロモーションからは米倉涼子、岡田結実、ヨンアが独立した。さらにワタナベエンターテインメントからはブルゾンちえみ、原千晶が退社。また、柴咲コウはスターダストプロモーションを退社し、栗山千明もスペースクラフト・エンタテインメントを退社した。ほかにも、元AKB48の梅田彩佳やピン芸人のデッカチャンが所属事務所を退社している。

 かつては、事務所を退社した結果、干されてしまうことも多かったとされる芸能界。しかし、最近独立するタレントについては、そういったケースが少なくなっているという。芸能事務所幹部はこう話す。

「中には契約条件などで揉めてトラブルを抱えたまま独立するタレントもいますが、最近は“円満退社”が増えていますね。そういったタレントの多くは、退社後すぐに別の事務所に移籍するのではなく、基本的には独立して個人事務所を構えるというパターンが多い。つまり、別の事務所が引き抜くようなことはほとんどなく、所属事務所とタレント側がしっかり話し合って、双方の合意のもと退社することが多いんです。

 もちろん売り上げを持っているタレントに独立されるのは事務所としてはデメリットです。でも、だからといって強引にタレントの退社を阻止したり、退社後に“圧力”をかけたりすると、今後は事務所のイメージが悪くなり、ネットではバッシングのターゲットになってしまう。そういったリスクを考慮したうえで、円満にタレントを送り出したほうがいいという判断をする事務所も増えているのだと思います」

“独立は御法度”というような古い芸能界の慣習が廃れてきているともいわれている。

「芸能界も世の中の流れに合わせて変化しているということでしょう。昨年の吉本興業の闇営業騒動や、ジャニーズ事務所に対して公取委が注意をしたという報道などもあり、芸能事務所のタレントの権利に対する意識もかなり高まっている。それこそ事務所がタレントを奴隷のようにこき使うことは減っています。大手事務所ほど、そのあたりはちゃんとしていますよ。タレントの権利をしっかり尊重しているからこそ、独立もできるということです。芸能界の雇用形態がどんどん健全化しているとも言えるでしょうね」(前出・芸能事務所幹部)

 また、事務所を独立して、成功するタレントが増えていることも影響しているようだ。エンタメ業界に詳しいフリーライターの大塚ナギサ氏が説明する。

「ジャニーズ事務所から退所した新しい地図の3人やレプロから独立したのんさんなどは、映画や舞台、音楽活動、CMなどで活躍しています。また、2018年にフリーとなった満島ひかりさんも、映画やドラマ、CMなどで活躍している。そういった成功例があるがゆえに、ほかのタレントさんも独立しやすくなっているということはあるでしょうね」

 とはいえ、大手事務所から独立すると民放テレビ局での露出が減少する傾向にあるのも事実だ。

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン