車窓が閉じられたままなのは、非常に珍しいことだった。顔の半分近くを覆うマスクをつけられた紀子さまは、うつむきがち。ガラス越しにもはっきりとわかるほど、いつになくお疲れの様子だった──。
4月3日、皇居・皇霊殿で宮中祭祀「神武天皇祭」が行われた。出席された紀子さま(53才)が半蔵門を通過されるとき、いつものにこやかな笑顔を見せられることはなかった。
「3月20日に行われた宮中祭祀『春季皇霊祭』に出席された際は車の窓を開けられ、笑顔で視線を配る余裕がおありでした。それに比べて今回は表情が硬く、よほど心労が重なっておられるのかと心配になりました」(皇室記者)
目下、紀子さまの悩みの種だとされるのが、4月19日に予定されている「立皇嗣の礼」だ。
立皇嗣の礼は、秋篠宮さま(54才)が皇位継承順位第1位の「皇嗣」となられたことを内外に示すものである。本来ならば、多くのVIPが集まり盛大にお披露目をする“晴れの舞台”なのだが、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、その開催規模は次第に縮小。祝宴にあたる「宮中饗宴の儀」は中止され、中心儀式である「立皇嗣宣明の儀」は350人の出席者が50人に絞られ、儀式に伴う伊勢神宮(三重)や神武天皇陵(奈良)などへの参拝も延期が決定していた。
さらにいま、儀式そのものが延期となる可能性も浮上しているという。