芸能

高知東生、元妻・高島礼子への罪悪感 飛び降りようとしたことも

壮絶な生い立ちを明かした高知(撮影/浅野剛)

 今年9月に執行猶予が明ける高知東生(たかち・のぼる 55才)。現在の心境について、「生き直したい」と口にする──。

 2016年6月、高知は愛人とホテルにいるところを、覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反の容疑で逮捕された。懲役2年、執行猶予4年の判決を受けた。

 新たな人生を歩むにあたり、自ら犯した過ちと向き合う日々。「言い訳にするつもりはない」と前置きした上で、「生い立ちが、薬物に溺れた要因の1つ」と振り返る。自ら明かしたその過去は、壮絶だった。

 高知県高知市で幼少期を送った高知。物心ついた頃から両親はおらず、祖母に育てられた。しかし、小学4年生のとき、突然祖母から、「あんたにとって大切なおばさんを紹介する」と切り出された。この女性が母親だったのだ。

 さらに、この母から「お父さんよ」と紹介された男性がいる。その男性は、任侠の世界で生き、高知では有名な親分だった。そして、母はその愛人。うちは普通じゃない──うすうす感じていた高知だが、“真実”を母に確認したことはないという。

 野球少年だった高知は、高校で甲子園常連校の野球部に入部する。だが、母は一度も試合を見に来てはくれなかった。

 ある日、母は自ら車を運転し、切羽詰まった様子で高知が暮らす寮に押しかけてきたが、その後、車でトンネルの入り口に突っ込み、自ら命を絶ってしまう。高知17才、母41才の暑い夏の夜だった。

 そして、母の死後、父親だと思っていた任侠の親分とは血のつながりがなく、実父は別の人物だったと知らされた──。

◆相当ズレていた当時の価値観

 壮絶な出来事を経験し、高知で暮らすことが苦しくなった高知。矢沢永吉の自伝『成りあがり』に感化され、21才だった1985年、全財産の6万円を握りしめて上京した。頼る人もおらず、代々木公園で野宿する日々が続いた。そのうち、縁あってAVプロダクションでスカウトマンをしたり、ホストクラブやショーパブなどでさまざまな仕事を経験した。

 当時はバブル真っただ中で、日本中が浮かれていた時代。夜の街で出会う経営者の中には、バリバリ稼いでスポーツカーを乗り回すような人もいた。おれも成り上がりたい。高知は大きな野心を抱くようになる。その一方で──。

「そういった経営者たちが、カジュアルに薬物を使っていて、すすめられるままに大麻や覚せい剤に手を出してしまった。罪悪感は全然なかった。いま考えれば、相当価値観がズレていた。でも、普通じゃない育ち方をしたおれには、普通の世界では刺激が足りなすぎた。派手に遊び歩き、薬物を使う刺激的な人に憧れを抱いてしまったんです」(高知・以下同)

◆“ヒモ夫”という揶揄がストレスに

 高知28才、夜遊びを繰り返す中で転機となる人物と出会う。すでに芸能界で活躍していた同世代のスターとディスコのVIPで顔を合わせ、殴り合いのけんかを経て親友に。後日、その親友のつながりで高知は芸能界入りし、俳優としてキャリアを重ねていった。

 結婚、離婚を経て、1999年、女優の高島礼子(55才)と再婚。“あの高島礼子を妻にした男”として、高知の名は知れ渡った。愛する人と結婚したにもかかわらず、世間からは打算と叩かれた。傍から見れば男の頂点だが、当の本人は、人知れず苦悩を抱えていたという。

関連記事

トピックス

百合子さまは残された3人の仲を最後まで気にかけられたという(2023年6月、東京・港区)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン