プロ野球12球団は、4月3日の代表者会議で「4月24日開幕」の断念を決定。先行きは見通せず、新たな開幕日は設定されていない。
「4月下旬~5月上旬に改めて方針を決める予定だが、開幕は早くても5月末。6月や7月にずれ込む可能性もある。野球協約に定められた選手の参稼報酬期間である11月30日までに日本シリーズを終えるなら、シーズン143試合を消化するのは絶望的です」(スポーツ紙デスク)
すでに18試合あるセ・パ交流戦や10日間程度の日程が組まれるCSの中止が議論されているが、「7月以降の開幕になったら、それだけではとても間に合わない」(NPB関係者)と危惧する声も出始めた。
交流戦を中止した上で、同一リーグ内の対戦も削る場合、「試合数は『5球団×6試合(ホーム&アウェーの各3連戦)=30試合』の倍数で設定されることになるだろう。7月開幕なら90試合あたりが現実的な線になる」(同前)という。
1950年にセ・パ2リーグ制になって以降、日米野球による日程変更など例外的なケースを除けば、最低でも1シーズン120試合は開催されてきたが、それをはるかに下回るとみられているのだ。
※週刊ポスト2020年4月24日号