NHK大河ドラマ『麒麟がくる』や朝ドラ『エール』の収録休止、そして4月ドラマの目玉だった『半沢直樹』(TBS系)が放送延期になるなど、各局でドラマの放送予定の見直しが行なわれている。
スタッフや俳優への感染予防を徹底する上で、局側が最も配慮しているのが「子役」だという。
「いまは親御さんの心配が非常に高くなっていて、『うちの子はしばらく出しません』という申し出もある。子役事務所としても、オファーを断わらざるを得ないケースがあるとか。
次期朝ドラ『おちょやん』でも、子役の収録がスタートするタイミングで、撮影休止が決まりました。ドラマではないですが、NHKはEテレでも『おかあさんといっしょ』などで子供たちの収録参加を見合わせています」(キー局ドラマ班スタッフ)
フジテレビで今夏放送予定のスペャルドラマ『桶狭間』(主演・市川海老蔵)でも子役への配慮から撮影を中断する一幕があったという。
「この作品は、海老蔵さんの息子の勸玄くんも出演予定なんです。ただ、海老蔵さんとしては人が密集する場に勸玄くんを連れていくことに抵抗があったようで、京都ロケをしていた最中、撮影の中断をスタッフに申し入れたといいます」(フジテレビ関係者)
海老蔵の意向に沿って撮影は一旦中止となり、クランクアップのスケジュールを先延ばしにしたという。海老蔵の事務所に聞くと、「お伝えできることは何もありません」とのことだった。
親が子を想う気持ちは撮影現場でも同じである。
※週刊ポスト2020年4月24日号