ドラマやロケ番組が軒並み収録中止や放送延期になるなか、テレビ各局はいかに放送枠を埋めるかに頭を悩ませている。
「収録済みのストックがなくなる4月中旬以降が問題です。過去の番組を再放送する方向になっているのですが、出演者たちに改めて許諾をもらわなければならないうえに、色々と面倒な問題があって……」(キー局関係者)
ネックになるのが、“スキャンダル芸能人”の扱いだ。
「あるバラエティ番組を再編集しようとしたら、不倫騒動があった鈴木杏樹さん(50)が出ており、カットせずに流すか議論になりました。
ドラマも同じで、薬物疑惑で逮捕された沢尻エリカ(34)やピエール瀧(53)などの出演作は放送できない」(同前)
出演者ではなく、その内容から再放送がためらわれているドラマもある。
「2018年に高視聴率を獲得した『アンナチュラル』を手掛けた人気脚本家が参加するドラマ『MIU404』(TBS系)も放送延期になったために、過去の作品を再放送して盛り上げたいところ。
が、『アンナチュラル』の第1話はMERSコロナウイルスが取り上げられ、海外渡航歴のある男性と接触した女性も死亡し、やがて国内で感染が広がると街中にマスク姿の人が溢れてパニックになっていく様子はまさに今の新型コロナ禍の状況とそっくりです。主演の石原さとみが色っぽく“濃厚接触”と語るシーンが何度も出てきて印象的ですが、さすがに今流していいのかという議論になっています」(別のキー局関係者)
※週刊ポスト2020年4月24日号