3月下旬、アディダスの上下のジャージ姿でラジオ局を出てきたのは、今年50才を迎えるナインティナインの岡村隆史だ。駐車場に止めていた真っ白なポルシェに乗ると、ビル街に大きなエンジン音を響かせて走り去っていった。そんな岡村が、早くも「NHK紅白歌合戦の総合司会内定か」と騒がれ、話題になっている。
まだ大晦日まで9か月もあるのに複数のメディアで報じられた岡村の“総合司会説”。岡村が注目されている最大の理由は、NHKが重視する「同局への貢献度」だ。
まず何と言っても、金曜夜のバラエティー番組『チコちゃんに叱られる!』。MCの岡村と5才の少女の着ぐるみ「チコちゃん」の軽妙なやりとりで、世の中の素朴な疑問を解説していく番組は大人から子供まで楽しめる構成で人気が高まった。昨年の紅白にも2人でゲスト出演。いまやNHKの“看板番組”に成長している。
さらに岡村はNHK大河ドラマ『麒麟がくる』にもレギュラー出演中。農民のフリをする忍び役で、物語のカギを握る1人として活躍している。NHK関係者が語る。
「3年連続で総合司会を務めた内村光良さん(55才)は、評判が良かったのですが、昨年に視聴率が大きく下がった。それは内村さんのせいではないが、マンネリ打破のためにも交代時期としてはベスト。白組司会は、今年の大晦日で活動休止予定となっている嵐で鉄板だが、総合司会は必ず変わるでしょう」