コロナ感染拡大のために飲みにも出かけず、家飲みばかりが続くと、居酒屋が懐かしくなる。でも、自宅だとどうも同じようにはいかない。そうしたわけで、一流料理人たちが実践している、コンビニ惣菜を利用して「家飲み」を何倍も充実させる方法を教えてもらった。東京・神保町で創業70年を超える中華料理の名店「源来酒家(げんらいしゅか)」で店主を務める傅登華(フウノボル)氏の好みの酒は「芋焼酎の水割り」。それには「カマンベールチーズ」が合うというから意外だ。
「カマンベールチーズといえば赤ワインだと思うでしょうが、カマンベールの白カビのクセのある香りと、芋焼酎の臭みが見事に合うんです」(傅氏、以下「」内同)
チーズにアレンジを加えれば、さらに芋焼酎がすすむという。
「一番簡単で私がよくやるのは、カマンベールチーズにくるりと海苔を巻く。チーズには塩分が含まれているので、韓国海苔ではなく、日本の板海苔のほうがいい。醤油などはつけずに、そのままチーズの塩分と海苔の香りでいただきます」
今の季節なら、カマンベールチーズに山菜の「うるい」と味を少々のせるのもいいという。
「うるいが手に入りにくい時は、半切りにした生のピーマンでも代用可能です。カマンベールチーズのとろりとした食感とピーマンのフレッシュな歯ざわり、口に入れると青臭い香りを追うように味噌の香りが来る。そこに芋焼酎のクセがきて……最高ですよ」