近年、“遅咲き”でブレイクする女子アナが増えている。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏によると、「理由は、女子アナの人気の要因がアイドル性から個性重視に移っているから」だという。例えばテレビ朝日の弘中綾香アナが、そのかわいらしいルックスよりも、数年後に毒舌キャラで話題になったのがいい例だ。ここでは、丸山氏による“遅咲き女子アナ”4人のホロ苦い「1年目の通信簿」を紹介しよう。
◆日本テレビ・水卜麻美アナ(33)
「新人時代は元気だけど地味という、当時の女子アナブームとは真逆のキャラでした。もともとのルックスは現在のようなふくよかな体型ではなく、ごくごく普通の新人アナでした。新人を終える直前に新番組『ヒルナンデス!』に抜擢されるまではここまでの人気アナになるとは予想できませんでした」
◆フジテレビ・山崎夕貴アナ(32)
「“女子アナらしくない”とイジられていますが、新人時代に『ヤマサキパン』に抜擢されるなど局からの期待度は実は高かったはず。たしかにフジらしさがなく目立ってはいませんでしたが、新人らしからぬ安定感あるMCをこなしていたし、今も変わらぬ“天真爛漫キャラ”は新人時代から確立していた。大器の片鱗は見せていたんです」
◆フジテレビ・椿原慶子アナ(34)
「同期のカトパン(加藤綾子)が派手で賛否両論あったのに対し、椿原さんは清楚なお嬢様アナとして老若男女問わず好かれていた印象。ただやはり印象は地味で、新人の秋に担当した『アナ★バン!』ではお色気シーンにも果敢に挑戦するなど方向性を模索した1年でした。その後、報道畑でキャリアを積み自らの道を見つけました」
◆テレビ朝日・弘中綾香アナ(29)
「入社試験時からフリートークが抜群に上手かったそうですが、『Mステ』に大抜擢されるも前任でミニスカが話題だった竹内由恵アナほど目立てず、“初々しい新人”の枠を出なかった。その後、『激レアさんを連れてきた。』で毒舌キャラが開花するまであのルックスにもかかわらず4年も“眠っていた”かなりの遅咲きです」
●取材・文/河合桃子 写真提供/ロケットパンチ
※週刊ポスト2020年5月1日号