昨今のコロナ拡大で“外飲み”がなかなか難しい状況になっているなか、“家飲み”で登場する酒のお伴は、近所のコンビニで調達という人も多いだろう。だが、こうも外出自粛で自宅にいることが増えると、おつまみのレパートリーもワンパターンに陥りがちだ。それでも、コンビニで売っているものも工夫すれば居酒屋気分を満喫できる。一流料理人に、家飲みを何倍も充実させてくれるコンビニ活用術を教えてもらった。
「近所のコンビニで、時々赤ワインと焼鳥を買って、家で晩酌しています。とくにお気に入りはセブンプレミアムの『焼鳥炭火焼』。チリ産などの濃い赤ワインと、タレが甘い焼鳥の相性は抜群です。串に刺していないタイプなので食べやすいですし、ほのかに炭の香りがついているのもいい」
そう話すのは、ミシュラン二つ星レストランで副料理長を務め、2018年に東京・白金台にフレンチの「レストラン ラリューム」をオープンした進藤佳明氏である。
「ひと手間加えるなら、焼き鳥にバターを少し入れ、温めるだけで香りが増し、ますます赤ワインにマッチします。乳製品と赤ワインは相性がいいからです。パルメザンチーズをかけてもいい」
レモンサワーを飲む時には、セブンプレミアムの「サクサクコーン」をつまみにすることが多い。
「レモンサワーのなかでは、とくにコカ・コーラの『檸檬堂』がお気に入り。レモンの香りがすごく立っているので、揚げ物ととても相性がいい。スナック菓子だけでなく、『若鶏のから揚げ』と合わせても美味しいです。『サクサクコーン』を砕いてサラダに合わせるのもいいですね。実はそれだけでクルトン(パン)などが入った欧米風のサラダに近い味が出せるのです」(進藤氏)
どれも簡単に手に入り、簡単に真似できるものばかり。夜の一杯が楽しみになりそうだ。
※週刊ポスト2020年5月1日号