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数は少ないが男が重症化しやすい認知症 日頃から妻の手伝いを

男性の認知症は要注意

 日本での新型コロナの死者は7割が男性──この偏りに不安を抱く男性は多いだろうが、実はほかにも、男性のほうが重症化しやすい病気がある。

 患者数は女性のほうが多いが、男性が重症化しやすい病気が認知症だ。認知症の専門医でおくむらメモリークリニック院長の奥村歩医師が指摘する。

「認知症は、脳の機能障害などにより、日々の生活に支障が現われた状態を指します。女性の場合認知症が発症しても、掃除、洗濯、料理などの家事はこなすことができますが、男性はもともと家事などの生活能力が低く、日常生活に多大な支障が出やすい。

 とくに高齢の独身男性が認知症になると、まともな食事が取れず栄養不足になり、免疫力が低下してインフルエンザや肺炎などの感染症にかかりやすくなる」

 そのため、発症前の対策が何より重要になる。

「日ごろから妻の手伝いをして家事に慣れることが必要です。いまは自宅にいる機会が多いので、身の回りの世話を自分でするよう心がけてほしい。発症後も失われない絆を家族や知人と築くことも大切です」(同前)

 怖いのは新型コロナばかりではない。男であることのリスクを正しく知り、できることを心がけたい。

※週刊ポスト2020年5月1日号

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