開幕戦の日程が未だ定まらないプロ野球。実戦練習もままならず、選手は調整に苦心している。
「ベテランでも調整が難しいのに、高卒ルーキーは尚更でしょう。最注目のロッテ・佐々木朗希(18)は3月にバッティングピッチャーをとして登板し158キロをマークしましたが、その後は寮内の練習施設でネットピッチングを行なって調整しているようです。当初は二軍で経験を積ませたうえで夏場に一軍にあげる計画とされていましたが、実戦登板ができないのでは経験の積みようがありませんからね」(スポーツ紙デスク)
短縮シーズンとなる場合、一軍選手の登録枠を29から40程度まで拡大する案も報じられている。そうなれば佐々木に有利に働くとの見方もある。
ソフトバンク、西武、楽天で投手コーチを務め、新人時代の松坂大輔(39)を教えた野球評論家の杉本正氏が語る。
「開幕時期の発表後に紅白戦や他球団との練習試合が組まれれば、その期間に一軍レベルで登板できる可能性もある。二軍戦の何倍も経験になり、自信にもつながります。短縮シーズンでタイトな日程になるため、中継ぎや抑えも含めて登板機会が増えるので、開幕一軍の可能性も出てくる」
異例ずくめのルーキーイヤー、令和の怪物には吉と出るか凶と出るか。
※週刊ポスト2020年5月8・15日号