平時なら「ゴロゴロすること」は決して褒められないが、今やコロナ感染拡大防止のための重要なミッションなのだ。しかし「ゴロゴロする」と言っても、体にいいものと悪いものがある。
例えば、映画やドラマを一気見する人は、「何で見るか」が重要だという。清水整形外科クリニックの清水伸一医師がいう。
「椅子に座ってテレビ画面で視聴したほうが、胸が開いた状態なので呼吸がしやすく、脳への血流もアップするので疲労感が感じにくくなります。
手元のスマホ・タブレットで見ているとうつむく時間が長くなり、お腹を縮めて胸を閉じた状態になるため、肺が挟まり疲労感を感じやすくなる。疲れたと感じたら窓を開けて空を眺めたり、意識的に上を向く姿勢を取ることが大事です」
◆「アクション映画」か「感動ドラマ」か
「何を見るか」によっても健康への影響が代わってくるという。秋津医院院長の秋津壽男医師は「感動ドラマがよい」と語る。
「感動ドラマを鑑賞して登場人物に共感したり、幸せな気持ちになると、脳内に“幸せホルモン”と呼ばれるオキシトシンが分泌され、免疫力の向上につながります。最近の研究では、オキシトシンが分泌されると、がん細胞を攻撃するNK細胞が活性化するとわかってきました」
楽しめて免疫向上につながる一石二鳥の作品を選びたい。