新型コロナウイルスの感染拡大で、ステイホーム週間になった今年のゴールデンウイーク。緊急事態宣言も5月31日まで延長されたが、今後は段階的に自粛解除も進んでいくと見られる。ゴールデンウイークがステイホーム週間になっただけに、外出自粛が解除されればレジャー欲が一気に増すはずだ。
東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドは、休園中のTDRの再開時期を5月中旬に判断すると告知していたが5月8日、緊急事態宣言の延長により、今後については政府、自治体の休業要請が解除された段階で判断すると発表した。
テーマパークコンサルタントの清水群さんは「ランドとシーを分けての再開もあり得る」と話す。
「6月に開園する場合、2つとも開けてしまうと最寄り駅の舞浜駅めがけて人が殺到し、電車が“3密”になってしまいます。シーは閉めたまま、ランドだけ開けるなどの措置があり得ます」
西の雄・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)はどうか。
「大阪府の吉村洋文知事が独自指標で自粛解除する方針のため、USJはTDRより一足先に再開されそうです」(清水さん)
多くのテーマパークを抱えるアメリカのフロリダ州は、まず来園者を最大受け入れ人数の50%まで制限し、問題がなければ75%まで増やすなど、段階的に開いていく方針を打ち出した。
「日本でも同様の措置が考えられます。TDRも段階的に開園し、ランドとシーの2つが完全に再開するのは夏休みが終わった9月頃になるのでは」(清水さん)
清水さんはそのほかの遊園地は緊急事態宣言終了とともに開園しそうだと予想するが、先行きは決して明るくない。
「体力のあるTDRやUSJと違い、ほとんどの遊園地は閉めたままだと経営が持たないので、緊急事態宣言終了と同時に開園するはずです。ただし、この間、給料が充分に払われず、仕事を失った正社員以外の従業員が戻ってくるか不安ですし、しばらくはTDRなどの巨大テーマパークにお客さんを奪われる恐れもある。知名度のあるところは大丈夫でしょうが、小規模の遊園地は経営難で閉園に追い込まれる可能性があります」(清水さん)
※女性セブン2020年5月21・28日号