下着メーカー・トリンプによると1980年は58.6%がAカップ──それが平均Dカップに膨らんだ要因は何なのか? 敢えて小さく申告する、といった風潮はかつてあったものの、いわゆる“育乳”の“活動”として最もポピュラーなのが、自宅でできる「エクササイズ」である。美乳研究家のMACO氏はその効果をこう語る。
「胸の成分の9割は脂肪で、大事なのはいかに脂肪を定着させるかにある。大胸筋や小胸筋などの筋肉を鍛えれば、2カップはバストアップ可能です。特に重要なのが背中にある僧帽筋。ここが凝るとバストの肉が流れる原因になります。多くの方が正面ばかり気にされますが、カギは“裏側”の背中にある」
トレーナーの相良梢氏は、同時に「ウエストを細くすべき」と提唱する。
「闇雲に脂肪を燃焼しても胸は小さくなるだけ。いかに脂肪を残しつつ、お腹周りのムダな肉を削るかが大事。細いウエストがあってこそ、大きなバストが魅力的に見えるんです」
女性たちの美乳は自宅でのこうした“乳活”に支えられている。
【美乳研究家MACO先生“こがおっぱい”エクササイズ】
(1)僧帽筋をほぐし姿勢を整える
首から背中の中心まで広がる僧帽筋をほぐす。その際に舌を突き出すと、バストアップと同時に小顔効果も。
(2)両腕を広げ大胸筋を広げる
顔の目の前で肘同士をつけ、息を吸って吐きながら開く。
(3)前鋸筋をほぐし垂れ防止
胸の外側の筋肉、前鋸筋をほぐしながら脇肉を胸へかき集める。
取材・文■河合桃子 撮影■井上たろう
※週刊ポスト2020年5月22・29日号