冷凍食品を電子レンジでチンした後に、「アツアツのところもあれば、凍ったままのところもある」ということが起きがち。こうした加熱ムラをなくすにはどうすればいいのか。冷食の取材に携わって38年、“冷食おばさん”こと冷凍食品ジャーナリストの山本純子氏が、こう話す。
「よく『500Wなら4分、600Wなら3分』などと併記されていますが、もしお持ちの電子レンジの出力が選べるなら『500W』にしたほうがいい。出力は低く、長い時間温めたほうがムラができにくくなります」(山本氏)
電子レンジの“どの場所に置くか”も大切だ。ターンテーブル式のレンジの場合、つい中央に置いてしまいがちだが、
「マイクロ波が食品に一定に当たるよりも、さまざまな当たり方をしたほうがムラができにくい。電子レンジ内では位置によってマイクロ波の当たる角度や強さが変わるので、テーブルの端に置いて“レンジ内を動き回る”ほうが良いのです。
一方で、テーブルがない『フラット式』は、ムラがなく温めるセンサーがついており、中心に置くのが最も温まるよう設計されています」(山本氏)
※週刊ポスト2020年5月22・29日号