仕事帰りにラーメン屋に寄ることもままならない日が続く。そんなときは、自分でおいしいラーメンを作ればいい。料理上手で知られる俳優・石倉三郎に、駆け出し時代に何度も食べた「サッポロ一番」を使った美味しくて簡単で、でもひと味違う袋麺の作り方を聞いた。
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コントをするため各地のストリップ劇場を転々としていた35歳の時、静岡の劇場の楽屋で生み出したレシピです。お金もなく楽屋で寝泊まりしていた俺の胃袋を支えてくれた“命の恩人”が「サッポロ一番」。安く買えるにらを加えたところ、美味しくて感動した。今も当時を思い出しながら作る懐かしの味です。にらのシャキシャキ感を残すのが調理のポイント。二日酔いの時に無性に食べたくなり、朝から作ることもあります(笑い)。
【材料】(1人分)
サッポロ一番 みそラーメン:1袋
にら:1把
卓上こしょう:適量
【作り方】
(1)にらは4cm幅に切る。
(2)片手鍋に500mlの湯を沸騰させ、麺を2分ほどゆでたら、付属のスープの素を入れてかき混ぜる。
(3)(2)に(1)を入れてかき混ぜ、にらがしんなりしてきたら火を止める。
(4)どんぶりに盛り付け、卓上こしょうをかける。
●いしくら・さぶろう/1946年生まれ、香川県出身。俳優。東映の大部屋俳優から舞台、演芸界へ転向。「コント・レオナルド」でブレーク後、俳優に復帰。板前の父親の背中を見て育ち、料理を習得。著書に『石倉三郎の料理事始め』(小学館)など
◆撮影/澤井秀夫
※週刊ポスト2020年6月5日号