引退から15年、ボクシング界最大の問題児が再び動き出した。5月1日、ボクシング元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン(53)がSNSでミット打ち動画を公開した。現役時代からレイプや暴行事件でたびたび逮捕され、2005年の引退後もアルコール依存症の告白など世間を騒がせてきたタイソンだが、動画での彼は俊敏なフットワークと、ミットを持つトレーナーを吹き飛ばすパンチ力を見せている。
「エキシビション・マッチで、3~4ラウンド戦える身体を取り戻せるように鍛えている」
そう語るタイソンは、ファイトマネーでアルコール中毒者やホームレスの救済を考えていることも明かしている。
復帰戦をめぐっては、すでに世界各国の格闘技団体がタイソンにオファー中だと報じられているが、夢の舞台の候補には日本も入っているという。
「格闘技団体『RIZIN』の榊原信行社長が、YouTubeで『チャンスはあると思う。むちゃくちゃインパクトある』と話しています。『RIZIN』は2018年にボクシング元5階級王者のフロイド・メイウェザーをリングに上げた実績がある。日本のリングに上がる可能性はゼロではない」(ボクシングライター)
気になる対戦相手は、タイソンと過去2回死闘を繰り広げたイベンダー・ホリフィールド(57)の名前が浮上。
「2度目の対戦(1997年)で、ホリフィールドの耳を食いちぎって反則負けとなった一件は語り草です。2人はすでに和解しており、2013年にはCMで共演もしている。ホリフィールドもメディアに対して再戦に前向きな姿勢を見せている」(同前)
実現したら歓声で耳がちぎれるかも。
※週刊ポスト2020年6月5日号