国際情報

米議員 駐米中国大使館前の通りを武漢の医師の名に変更提案

歴史ある銭湯が危機に

中国も困惑するしかないか

 米上下両院議員4人がワシントンDCの駐米中国大使館前の通りを、新型コロナウイルスの感染について中国で最初に警報を鳴らした中国人医師(享年44)の名前をとって、「李文亮プラザ」と改名する法案を提出した。議員たちは李氏の名誉を今後も称えるためだとしている。

 しかし、香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」がこのニュースを伝えると、ネット上には「素晴らしい提案だ。是非実現してもらいたい」との書き込みがあった一方、「ふざけるな。アメリカ帝国主義の横暴だ。中国の内政に干渉するな」との批判の声も寄せられるなど、賛否の声が出ている。

 李氏はウイルスの発生源とされる中国湖北省武漢市眼科の眼科医で、患者の1人が「原因不明の肺炎」にかかったとして、新たなウイルスの感染拡大の危機を中国のSNS「微博(ウェイボー)」で他の医療従事者に告発していた。

 これについて、武漢市の警察当局は「不法にデマを流した」として李氏を含む8人の医師に始末書を書かせるなどの処分を行った。しかし、中国共産党上層部が調査団を武漢に派遣した結果、李氏の告発が正当であるとして、処分は撤回された。

 その後、李氏は新型コロナウイルスの感染者を治療中、自らもウイルスに感染し肺炎で死亡。これによって、ネット上では中国当局が感染症の情報を隠蔽していたことなどに不満が続出し、「我々に言論の自由を」といった書き込みがネットに溢れ、李氏は一躍、国民的英雄に祭り上げられてた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
新年度も順調に仕事を増やし続けている森香澄
《各方面から引っ張りだこ》森香澄、“あざとかわいい”だけじゃない「実はすごいアナウンス力」、「SNSの使い方はピカイチ」
NEWSポストセブン
4月7日、天皇皇后両陛下は硫黄島へと出発された(撮影/JMPA)
雅子さま、大阪・沖縄・広島・長崎・モンゴルへのご公務で多忙な日々が続く 重大な懸念事項は、硫黄島訪問の強行日程の影響
女性セブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン