国際情報

武漢で再び感染拡大の危機 1100万の市民にPCR検査実施へ

全市民にPCR検査を実施

 新型コロナウイルスの発生源とされ、4月下旬に2カ月半の都市封鎖が解除されたばかりの中国湖北省武漢市で、5月中旬、1人の重篤感染者を含む6人が新型コロナウイルスに感染したことが分かり、武漢市政府は全市民約1100万人に新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査を実施する方針を決めた。

 この6人は感染者数には入っていない無症状感染者からウイルスをうつされたとみられ、すでに5000人の市民が隔離状態に置かれているという。

 また、市政府はこれ以上の感染拡大を警戒して、市内全域の8地区での宅配サービスを停止する通達を出しており、武漢では再び緊急事態が懸念されている。

 米国政府系報道機関「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」によると、武漢市中心部で市民の憩いの場と知られる中山公園の一角で、散歩中だった男性が10日、突然口から泡状のものを吐いて倒れたことから、近くの市民が警察に連絡した。

 男性は救急車で病院に搬送されたが重篤な状態だった。病院で検査を受けたところ、新型肺炎の症状を呈していた。市内では、その日のうちに新たに5人が新型コロナウイルスに感染していることが判明した。

 このため、武漢市党委員会は同日夜に緊急会議を開き、12日から武漢市内全域の8行政区での宅配の配送業務の停止を発表した。さらに、全市民1100万人を対象に、10日以内にPCR検査を受けることを決定。少なくとも、5月中には全市民の検査が終わるよう指示している。

関連記事

トピックス

10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン