「『ドクターX』に出ないなんて一言も言っていません。しかも今月、関係するドラマの撮影もありますから」
語気を強めて語るのは、この3月末で30年近く所属した芸能事務所から独立した米倉涼子(44才)を深く知る芸能関係者だ。
先日、米倉がこの秋に予定されていた『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)を降板したと一部で報じられた。
2012年にスタートした『ドクターX』は大ヒットし、シリーズ化に昇格。以来、毎年のように放送され、2016年の『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』を挟み、6シーズンにわたって大門を演じ続けてきた。一方で、米倉は長年同じ役をやることでイメージが定着してしまうことを懸念していた。それが降板理由の1つだと指摘された。
「確かに今秋にテレビ朝日で主演ドラマを、という話はあったようです。ただ、新型コロナの感染リスクがある中で、米倉さんは長期のドラマ撮影ができる状態ではないと判断し、出演を断りました。そのドラマが『ドクターX』かどうかは未定だったと聞いています」(前出・芸能関係者)
各局のドラマの撮影状況を見ると、現状は厳しい。あるテレビ局が打ち出した撮影マニュアルによれば、出演者は本番以外はフェースガードを着用し、大所帯のエキストラを使う撮影は禁止、食事は1人で摂るなど細かいルールが設けられた。
しかも、リアルな手術シーンに定評のある『ドクターX』のような医療ドラマは、医療施設での撮影が必須。だが現在、院内感染のリスクもあり、撮影のハードルは高い。米倉も例年通りにはいかないと思っていた。だからといって「降板」は考えていないという。