芸能

木本克英氏×土橋章宏氏 地上波でできないことをやろう

「大江戸グレートジャーニー」の原作と脚本を担当した土橋章宏氏が語る

「大江戸グレートジャーニー ~ザ・お伊勢参り~」(WOWOW・6月6日スタート)は、2014年に大ヒットした映画『超高速!参勤交代』の本木克英監督と、原作・脚本の土橋章宏氏が久々にコンビを組んだ注目の連続ドラマだ。放送開始を前に語り合ってもらった。

本木:ところで、今回のドラマ化にあたって、土橋さんには自ら脚本を手掛けてもらったわけですけど、自分で創り出した活字の物語を、換骨奪胎してうまく映像向きにアレンジされていますよね。こうした発想の転換とか手法には、本当にいつも感心しているんです。

土橋:ありがとうございます。小説と違って映像の場合は、いかに視聴者にチャンネルを変えさせないようにするかを常に意識しています。そこで今作は、原作よりもサスペンス色を強くしたんです。菊佐の出番を多くしたのも、そんな狙いがあってのことです。

本木:道中、丸山隆平さん演じる主人公・辰五郎を追いかけてくる残忍な借金取りですね。その菊佐の子分として、ドラマ版では加藤諒さんが演じる六助というオリジナルキャラも登場しましたが、これは?

土橋:六助というパートナーを出すことによって、菊佐の存在が際立つんです。2人の掛け合いから菊佐の内面が見えてくることもありますし。ただ、その六助が途中から菊佐に惚れてキャラを変えていくのは、本木監督のアイデアでしたよね。おかげでボーイズラブみたいな要素が少し盛り込まれました(笑い)。

本木:あれは当時話題になっていた、『おっさんずラブ』に感化されたんです。斬新な設定で突き抜けていて本当に面白かったし、流行に敏感なほうなので(笑い)。

土橋:おかげで、その菊佐を演じる山本耕史さんの演技も映えましたよね。自分に片思いしている男の子分との旅を、すごくいい感じに表現してくれました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
3月末でNHKを退社し、フリーとなった中川安奈アナ(インスタグラムより)
《“元カレ写真並べる”が注目》元NHK中川安奈アナ、“送別会なし”に「NHK冷たい」の声も それでもNHKの判断が「賢明」と言えるテレビ業界のリスク事情
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
第一子誕生の大谷翔平、広告出演オファー殺到でスポンサー収入200億円突破も ベビー関連・ファミリー関連企業から熱視線、争奪戦早くも開始か 
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
金メダル級の演技(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
朝ドラ『あんぱん』で“韋駄天おのぶ”を演じる今田美桜の俊足秘話 「元陸上部で中学校の運動会ではリレーの選手に」、ヒロイン選考オーディションでは「走りのテスト」も
週刊ポスト
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
(撮影/田中麻以)
【高市早苗氏独占インタビュー】今だから明かせる自民党総裁選挙の裏側「ある派閥では決選投票で『男に入れろ』という指令が出ていたと聞いた」
週刊ポスト
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン