緊急事態宣言中、テレビ番組の撮影は軒並み延期、その代わりに、YouTubeチャンネルを開設する芸能人が続出した。チャンネル数は激増、内容も玉石混淆の芸能人チャンネルを、コラムニストの今井舞さんが斬る。
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エンターテインメントの王道を行くはずのお笑い芸人たちは、本業の反動からか、意外とお役立ち系が多い印象。あまり動画を見ない私が最近影響を受けてしまったのは、EXITのりんたろー。(34才)。
なんと外出自粛のリモートワーク間に、自炊で12kg減量に成功。その毎日の料理の様子がアップされている動画が話題だと聞き、「飯だけでそんなにやせるかぁ?」と半信半疑で見始めたのですが…。
とにかく野菜中心。味つけはすぐ手に入る調味料で、味見しながら適当に。肉類などのたんぱく質は摂るが、炭水化物はほぼなし。
それでもお腹がいっぱいになるくらい量はたっぷり。難しくないレシピで並行して何品かを作っていく。素人感全開で、調理中にほかの料理がコゲたりするんですが、気にせずサクッと1食分が完成。速水もこみち(35才)のようなこなれ感は皆無で、清潔感にも少々欠けるグチャッとした作り方ですが、「毎日自分で作るならこのレベルだな」と、料理があまり好きじゃない人の身の丈にドンピシャ来る感じ。
一見ガサツに見えて、ささみの筋を除いたり、酒や片栗粉で下味をつけて臭みを取ったりと、要点はしっかり押さえてあり、どれも結構おいしそう。
何より調理中の彼が楽しそうで、どうしても料理作りに食指が動かないときでも、「あんな感じでいいんだ」とハードルが下がり、外食やテイクアウトに流される機会が減るという効果が。いや、まだやせてないけど。イメトレとしてぜひ。
YouTubeでも己の道を貫き続ける小島よしお(39才)は、独自の教育動画で人気に。早稲田大学教育学部卒業の頭脳と、体を張った芸風の融合で、とにかく「子供にウケる」勉強法を伝授。股間に分度器をあてがい、足を開いて角度を教えるなど、母親が思わず眉をしかめるような、ドリフ的境地から教えを繰り出してきます。
ユーモラスな動きと、子供好きする下ネタの配置の妙で、子供まっしぐら。実は教育の専門家がしっかり監修しているので、食いついた後は、楽しみながらいつのまにか正しい知識が頭に。
しかしどんなに秀逸でも、決してEテレでは放送できない内容は、まさにYouTubeにうってつけ。意外と海外進出したりするかも。
※女性セブン2020年6月18日号