6月19日、プロ野球が開幕する。セ・リーグは昨年5年ぶりに優勝した巨人、Bクラス転落から巻き返しを図る広島など、6球団の戦力は均衡している印象だ。
昨年22年ぶりの2位につけたDeNAは筒香嘉智のメジャー移籍という戦力ダウンはあったが、ラミレス監督がキャンプの段階から『4番・レフト』に佐野恵太を指名。新外国人選手のオースティンとともに練習試合でも好調を維持しており、筒香の穴は埋まりそうな気配だ。野球担当記者が話す。
「1番・梶谷隆幸、2番・オースティン、3番・ソト、4番・佐野、5番・ロペス、6番・宮崎敏郎と続く打線の破壊力はリーグ随一。筒香の不在は感じさせない。外国人選手を野手で3人使うと、中継ぎのパットン、エスコバー、先発予定の新外国人ピープルズのうち1人しか使えないという悩みは出てきますが、中継ぎは昨年ほとんど投げられなかった三上朋也も戻ってきましたし、当面は野手3人、投手1人の外国人体制で行くのではないでしょうか」(以下同)
変則日程となる今季は出場選手登録枠が2人増えて31人、ベンチ入りが1人増えて26人になる予定に加え、外国人選手枠も4人から5人への増員が検討されている。
「そうなれば、DeNAが一気に優勝候補の筆頭に躍り出ると言っても過言ではない。それくらい大きな出来事です。巨人は7人、阪神は8人と大量の外国人選手を抱えていますが、実際に戦力として計算できるのは数人しかいない。逆に、DeNAの外国人選手で未知数なのはピープルズぐらい。ルール変更がもっとも有利に働きそうな球団でしょう」
ただ、仮に外国人選手の1軍登録が5人になったとしても、DeNAには悩みの種がある。オースティン、ソト、ロペスを同時に出場させると、どうしても守備面での不安が出てくるのだ。6月10日の巨人との練習試合では、二塁のソトが併殺を取れそうな機会を何度も逸した。