スポーツ

日本テレビが巨人戦を地上波中継 視聴率10%超えが合格点か

日本テレビが巨人戦を地上波中継する狙いは?(時事通信フォト)

 6月19日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で遅れていたプロ野球が開幕する。近年では珍しく、日本テレビが開幕戦から5試合連続(ナイター3試合)で巨人主催試合を生中継すると発表された。現段階では19~21日の阪神戦、23~24日の広島戦、そして7月4日の中日戦の、計6試合の地上波中継が発表されている。はたしてその狙いは一体、どこにあるのか。テレビ局関係者はこう語る。

「バラエティはロケもままならず、リモート収録にも試行錯誤しており、総集編ばかり流していると、そのうち視聴者に飽きられてくる。プロ野球のみならず、スポーツ自体が開催されていないですし、在宅率もまだまだ高い。総合的に考えて、例年の巨人戦よりは需要があると判断したのでしょう」(以下同)

 1983年には平均視聴率27.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下同)を叩き出した巨人戦のナイター中継も、2000年から数字が下落し、2005年には平均視聴率10.2%と過去最低に。翌年から放送数は減っていき、昨年は数えるほどしか地上波中継がなかった。

「2019年に2ケタを獲ったのは開幕戦だけ。優勝決定試合である9月21日のDeNA戦もBSでの放送に留まりました。昔は30~40%も期待できた日本シリーズでも、4戦中3戦が1ケタになってしまった。視聴率トップを走る日本テレビですが、巨人戦を中継すると、その日は首位から陥落するという事態になっています」

 そもそも、巨人戦の視聴率はなぜ2000年頃から下がっていったのか。

「2000年はFAで工藤公康というエース、江藤智という4番打者を他球団から獲得し、勝って当たり前の状態で、本当にそのまま勝ってしまった。それまでも清原和博や広沢克己という4番打者がFA移籍してきましたが、思うようには勝てなかった。2000年も序盤はつまずきましたが、夏には独走状態になった。その辺りから数字が下がり始めたんです。それに、毎年のように大型補強を重ねたことも、ファン離れに繋がっていった要因かもしれません」

関連記事

トピックス

SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン