発売3日間で販売数100万個を突破したローソンの大ヒット商品『バスチー』(2019年3月発売)が起爆剤となり、アツくなっているチーズケーキ市場。スペイン・バスク地方発祥の「バスクチーズケーキ」が人気だ。スイーツジャーナリストの平岩理緒さんは、こう話す。
「ここ数年、『牧場発信』や『北海道発信』など、乳製品推しの店が都内にオープンしたケースも目立ち、ブームの追い風になっています」と、このブームのさらなる勢いを分析。「レアとベイクドの2層を重ねるなど、手間や趣向を凝らしたものよりも、1層で焼き上げるシンプルなものが主流です。ただしその分、外側と中側の食感に対比のあるものや、コクと酸味のバランスなど味わいにこだわった“大人のためのチーズケーキ”が増えています」
“チーズを使用する”という単純さなのに、どれもこれもひとつとして“同じ味がない”のがチーズケーキのすごいところ。今回は、絶品のベイクドチーズケーキを紹介する。『ベイクドチーズケーキ』とは、しっとりした食感が特徴だが、酸味やコクで豊かな個性が発揮される。
【教えてくれたのは……】
平岩理緒さん/『マツコの知らない世界』(TBS系)に3回出演するなど、国内外の菓子に精通したスイーツジャーナリスト。情報WEB『幸せのケーキ共和国』主宰。
◆Cheesecake HOLIC
『クリームチーズケーキ』
全3種類(クリームチーズ、カマンベールチーズ、ブルーチーズ) 全長17cm、各4300円(税・送料込み) ※配送のみ
生クリームの使用量を減らし、乳脂肪を抑えることでさっぱりとした独特の味わいに。一口食べれば、チーズ本来のコク、そしてそれを追うように独自にブレンドした柑橘の香りが広がる。
◆パティスリーホソコシ
『フロマージュ・キュイ』
450円
住所:東京都杉並区西荻南1-16-19
営業時間:10時半~18時
定休日:火曜日・第1、3水曜日
「フランスの伝統食にヒントを得て開発された乳酸発酵クリームをブレンド。空気を入れずなめらかに乳化することで、個性ある酸味を生かし、濃厚なコクがありながらもさっぱり味わえるのがポイント」(平岩さん・以下同)