新型コロナに関して安倍首相は計8回、総国民に向けて会見を開いたが、振り返れば「虚言」「詭弁」「責任逃れ」ばかり。一方で、安倍首相の言葉に振り回された閣僚や側近たちは負けじと空虚な言葉を重ねていた。
2月16日の新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を欠席し、地元の後援会の新年会に出席していた小泉進次郎・環境相は「ご指摘を真摯に受け止めて反省している」(2月19日国会答弁)、書道展の表彰式に出ていた森雅子・法相も「ご指摘を真摯に受け止め、反省している」(同)、消防団長の叙勲の祝賀会に出ていた萩生田光一・文科相は「政務と公務どちらが大事なのかとの指摘があれば、真摯に受け止める」(同)と語った。
「国民の誤解」
加藤勝信・厚労相は5月8日の会見で、PCR検査に向けた保健所などへの相談の目安について見直しを明らかにした。
厚労省が2月に公表した目安に「37.5度以上の発熱が4日続く」などと示していたため、検査を希望しても拒否されるケースが大量に出た。
ところが、加藤厚労相は「目安ということが、相談とか、あるいは受診の一つの基準のようになっているとのご指摘がありました。我々から見れば誤解であり、これについては幾度となく通知を出させていただきながら、そうではないんだと、相談や受診は弾力的に対応していただきたいということを申し上げてきたわけであります」と、国民が「誤解」したと述べた。
「できるわけがない」
安倍首相が会見で求めた「接触機会を極力8割減」について二階俊博幹事長は「そんなことができるわけない」(4月8日)と語った。
※週刊ポスト2020年6月26日号