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球界の伊達男、水原茂氏がスーツと同じ素材で作らせた野球帽

「スーツと同じ素材」だった東映フライヤーズの帽子

 今でこそファッショナブルなプロ野球選手も珍しくないが、かつてのプロ野球選手や監督といえば、ユニフォームを脱ぐと何を着てよいのか分からない様子の人も少なくなかった。そんな時代に、こだわりのユニフォームと野球帽を作らせた監督がいた。

 約700点に上る野球帽の歴史を解説した『野球帽大図鑑』(著/綱島理友、イラスト/イワヰマサタカ。朝日新聞出版刊)から、読売巨人軍、東映フライヤーズ、中日ドラゴンズと3球団の監督を歴任した水原茂氏こだわりの野球帽について紹介する。

 1960年11月19日に読売巨人軍の監督を辞任した水原氏は、約半月後の12月8日、東映フライヤーズの監督に就任した。オーナー・大川博氏に「カネは出すがクチは出さない」と口説かれての就任だった。

 球界の伊達男・水原氏は、新しく指揮を執るチームのユニフォームをデザイン。帽子、胸マーク、背番号にこげ茶を採用する。これはお気に入りのスーツと同じ、こげ茶の英国製ドスキン織のウール生地で帽子を製作したかったための採用だった。

 こげ茶の帽子につけるマークはオレンジ色のスマートなF。就任1年目から首位争いを演じ2位。2年目の1962年、尾崎行雄ら有力選手を補強し、球団創設以来初のリーグ優勝に導いた。日本シリーズも第4戦からの4連勝で日本一を達成した。

※週刊ポスト2020年6月26日号

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