緊急事態宣言の解除や「東京アラート」解除など、普段の生活が戻ってきたのはうれしいが、その半面、心配になるのが感染リスク。これからも引き続き、生活の至るところで細心の注意を払わなければならない。
レストラン、飛行機、新幹線などに共通して注意すべきは「トイレ付近」だという。関西福祉大学の勝田吉彰教授(渡航医学)が説明する。
「新型コロナは感染者の排泄物を経由した二次感染リスクが指摘されており、政府の専門家会議もトイレでの感染に注意を呼びかけています。便座のフタを閉めずに流せば、ウイルスの飛沫が拡散する可能性があるので、トイレの近くの座席は念のため避けたほうが無難です」
コンビニやスーパーで要注意なのはレジ周りだ。
「最近は手と手が接触しないようにおつりを現金トレイに置く店舗が増えていますが、このトレイにはウイルスが付着している可能性がある。ウイルスの飛沫が、レジ前に設置された感染予防のビニールにぶつかり、現金トレイに落ちてくることが、飛沫予測シミュレーションによってわかっています」(株式会社環境シミュレーション代表取締役の阪田升氏)
感染する席、しない席を見極め、今後の生活のリスクを最小限にしたい。
※週刊ポスト2020年6月26日号