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東京五輪に寝具提供のエアウィーヴ、個々の選手にカスタマイズ

エアウィーブの高岡本州会長兼社長

 浅田真央や錦織圭などトップアスリートに愛用され、一気に寝具メーカーとして知名度を高めたエアウィーヴ。創業者の高岡本州会長兼社長(59)は、父親の配電機器メーカーを継いだ後、畑違いの寝具業界へ打って出た異色の経歴の持ち主だ。

──東京五輪ではオフィシャルパートナーとして選手村に寝具を供給する。

高岡:北京、バンクーバー、ロンドン、ソチ、リオなど、各五輪でも実績と知見を積み上げてきました。自国開催の五輪選手村へ導入される1万8000床の寝具は当社の集大成と位置づけています。アスリートの方々に最高の眠りを味わってもらうために導入したのが「3分割マットレス」です。

 人間の体で最も重いのは頭部で、腰や肩にも大きな重量がかかります。しかし体形によってその配分は変わってくる。たとえば柔道の重量級の選手なら腰回りが重いので腰が硬いマットレスが必要ですが、テニスの錦織圭選手のような細身のアスリートならもっと柔らかくていいわけです。

 そのためマットレスを「頭、肩」「腰」「脚」の3つに分け、それぞれの反発力を最適化できるようにしました。体形データを分析して3つのパーツの配置を入れ替えることで、最適な寝具を提供できます。

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