「一強総理」の重石が取れると、自民党では安倍首相のイエスマン、面従腹背でチャンスを狙っていた者、何度挑んでも勝てなかった政治家たちが“待ってました”と次の首相レースに名乗りを上げ始めた。
だが、果たして彼らはポストコロナの時代に必要なリーダーの資質を備えているのか。政治の裏表を知り尽くした政治通が実名で「この政治家だけは次の総理にしてはいけない」と突きつける。
“発言がコロコロ変わる”西村康稔大臣
感染拡大中はコロナ担当相としてテレビ出演が増えた西村氏は、知名度アップで“総理・総裁候補”の一角に浮上。2009年総裁選に出馬経験がある。
「コロナ対応では単なるスポークスマン。自分で主導権をもって差配するのではなく、周りに振り回されて発言がコロコロ変わった。統治能力が見えない人に総理は任せられない。昔から銀座通いしていて、両脇にホステスを侍らせて飲んでいる姿を目撃したことがあるが、衆人環視の中でそんな振る舞いをしてしまう脇の甘さ、デリカシーのない政治家を信用するのは難しい」(政治ジャーナリスト・藤本順一氏)
「今回のコロナ感染は100年に1度の大災害、地球規模で経験した人がいない。だからこそ、将来またパンデミックが起きたときの専門家会議の議事録など対応の記録を克明に残しておくのが政治の責任です。そこから教訓が導ける。それを西村は議事概要でいいという。こんな政治家に国の将来は任せられない」(筆坂秀世・元参院議員)