〈皆様に正しい情報をわかりやすく伝え、少しでも生活に『彩り』を添えられるアナウンサーを目指して研修に邁進して参ります〉
6月12日、TBSの公式HPにこんな挨拶をアップしたのは、今年4月に入社した野村彩也子アナ(22)。アナウンサーの〈新人研修日誌〉の記念すべき初投稿だった。
野村アナは、狂言師・野村萬斎(54)の娘で、読者モデル経験に加え、2018年にミス慶應SFCにも輝いた。
「コロナの影響で入社式も延期になり、研修も例年より遅めのスタートとなりました。先輩の前でも物怖じしないし、声もいい。局内で早くも注目を集めています」(TBS局員)
逸材に局側も期待を寄せるが、コロナの影響で早くも“起用計画”に狂いが生じているという。
「東京五輪の1年延期が痛かった。というのも、父親の野村萬斎さんが総合演出を担当する五輪の開閉会式で、野村アナが現場レポートを務めるという“父娘共演”を期待する声があったからです。実際に新人アナが現場に出るのは通例。実現すれば話題になること確実だったのですが……」(同前)
政府は新型コロナの拡大を受けて、無観客や入場規制を視野に入れた五輪の「簡素化」に言及している。
「仮に開催されたとしても、開会式を含めて大会は盛り上がりに欠けたものになるでしょう。これには萬斎さんも消沈しているのではないか。父娘揃ってコロナの被害者ですよ。もちろん局も」(別のTBS局員)
さしもの“陰陽師”もウイルスは退散できないのか。
※週刊ポスト2020年7月3日号