スポーツ

広島カープ「Cマーク」ルーツはレッズでなくインディアンス

「レッズ」と瓜二つだが…

 日本のプロ野球は様々な面で米メジャーリーグを参考にしてきたが、野球帽も例外ではない。約700点に上る野球帽の歴史を解説した『野球帽大図鑑』(著/綱島理友、イラスト/イワヰマサタカ。朝日新聞出版刊)から、「Cマーク」でおなじみの広島東洋カープの野球帽のルーツについて紹介する。

 広島の帽子はシンシナティ・レッズと瓜二つのデザインを採用している。そのため、カープの赤い帽子はレッズが由来と思っている方も多いと思う。ところがそもそもの由来はレッズではなく、クリーブランド・インディアンスにあった。

 1975年に監督に就任したジョー・ルーツは、来日前はインディアンスのコーチを務めており、彼が在籍していた1972年、インディアンスは赤の本体に紺色のマークが入った、1975年にカープが採用した帽子と同じデザインの帽子をかぶっていた。

 しかし1989年に山本浩二が監督に就任すると、ユニフォームのデザインをレッズ風に変更。マークも紺から白に変更され、カープの帽子はインディアンス風からレッズ風へと変更された。

※週刊ポスト2020年6月26日号

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