手足がしびれる、ろれつが回らない、めまいがする…そんな症状が、ある日突然起こるのが「脳卒中」だ。基本的に激しい痛みなどがないため、こういった症状が出ても大丈夫だと見過ごしがちだが、この段階ですぐに病院へ行かないと、命を落とす危険性もある。また、助かったとしても障害が残る可能性もある。
「脳卒中」とは、脳の血管が詰まったり、切れたりして発症する病気だ。血液が流れないと、障害が起きた先の神経細胞が死んでしまうため、体に麻痺が発生するのだ。
脳卒中は、血管が血栓(血のかたまり)で詰まる脳梗塞と、血管が裂けて出血する脳出血の2つに大別される。さらに、脳梗塞はラクナ梗塞。アテローム血栓性梗塞、心原性脳塞栓があり、脳出血のなかにはくも膜下出血がある。
脳卒中に苦しんだ著名人も少なくない。星野源(39才)は、2012年にくも膜下出血で倒れ、一度は仕事を再開したが、2013年に再手術。2014年に再復帰した。症状が出たときの様子について「バットで頭を殴られたような痛みを感じ、地面にへたり込んだ」と話していた。
2014年に自宅で脳梗塞を発症したのは磯野貴理子(56才)。1か月半ほどの治療とリハビリを経て、仕事復帰した。「最初は二日酔いかと……。左腕を触ったときの感覚がマネキンを触っているようだった」と、その症状を振り返る。
麻木久仁子(57才)は2010年に脳梗塞と診断される。幸い後遺症もなく、大事には至らなかったが、「急に右手、右足が震え、動かそうとしても動かなかった」と不安な症状について語っている。
2003年、公演先の韓国で脳梗塞を発症したのは、故・西城秀樹さん(享年63)は「朝、目が覚めると、顔がゆがんでいて、ろれつが回らなかった」と、症状について語っていた。復帰後も再発を繰り返していたという。
※女性セブン2020年7月2日号