ライフ

重病に繋がる背中の痛み「横になって治まるかどうか」が重要

背中の痛みは「横になっておさまるか」が重要(イメージ)

 テレワークで家の小さな机と椅子で長時間仕事をしていたせいで、背中が凝って痛みを感じるようになってしまった…。そんな人も多いかもしれない。しかし、背中の痛みは重病の兆候となっているケースもあるという。きくち総合診療クリニック院長の菊池大和さんが解説する。

「すい臓や腎臓など、背中の近くには重要な臓器が集まっており、背中の痛みはそれら臓器の病気と関係していることも。大病が潜んでいるとも考えられ、放置した結果、手遅れになってしまう可能性すらあるのです」

 単なる背中の痛みだと甘く見てはいけないのだ。

◆横になると悪化する痛みは危険

 これらの大病を早く見つけるためには、普段から背中にこりをためない生活を送ることが重要だ。

 正しい姿勢の指導を行う『京都やわらかせなか』代表の山本たか子さんは、「背中のこりは下腹部の筋力不足と骨盤のゆがみが原因」と話す。

「骨盤は背骨を支える土台です。台がグラグラすれば背骨に負担がかかり、背骨周辺の背中や肩がこり固まってしまう。これは、骨盤の前側にある筋肉『内腹斜筋』や『腹横筋』がうまく機能していないがゆえに起こります。

 背中や肩など、痛みやこりを感じる部分をケアしたくなりますが、まずは土台の骨盤を安定させ、本来使うべき筋肉を鍛えることが重要です」

 そのために必要なのは、背中に負担がかからない正しい座り方を身につけることと、適切なストレッチだ。山本さんは、「20秒でできる下腹筋トレ」をすすめる。

「ポイントは、足の裏をしっかり地面につけてお尻をつき出し、20秒間は骨盤の前に力を入れること。1日1回やるだけで効果があります」

 日常生活でも、骨盤や背骨に負担をかけない座り方を意識したい。

「猫背のまま座ったり、座いすの背もたれに体重を預けたりする座り方は骨盤のゆがみにつながります。ただし、背筋を伸ばせばいいというわけでもない。大抵の人が背筋に力を入れて無理に伸ばして、反り腰になっています。この姿勢もまた、背中や腰に負担をかけるのです。

 背骨を伸ばすことに集中するのではなく、下腹に力を入れ、骨盤を立てた状態で座ってみて。すると自然と背筋が伸びます」(山本さん)

「20秒下半身筋トレ」のやり方

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平の父が大谷への本音を告白した
《独占スクープ》水原一平被告の父が告白!“大谷翔平への本音”と“息子の素顔”「1人でなんかできるわけないじゃん」
NEWSポストセブン
「オウルxyz」の元代表・牧野正幸容疑者(43)。少女に対しわいせつ行為を繰り返していたという(知人提供)
《少女へのわいせつで逮捕》トー横キッズ支援の「オウルxyz」牧野正幸容疑者(43)が見せていた“女子高生配信者推し”の素顔
NEWSポストセブン
“原宿系デコラファッション”に身を包むのは小学6年生の“いちか”さん(12)
《ド派手ファッションで小学校に通う12歳女児》メッシュにネイルとピアスでメイク2時間「先生から呼び出し」に父親が直談判した理由、『家、ついて行ってイイですか?』出演で騒然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告と、事件があったホテルの202号室
「ひどいな…」田村瑠奈被告と被害者男性との“初夜”後、母・浩子被告が抱いた「複雑な心中」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
注目を集めている日曜劇場『御上先生』(TBS系)に主演する松坂桃李
視聴率好調の『御上先生』、ロケ地は「東大合格者数全国2位」の超進学校 松坂桃李はエキストラとして参加する生徒たちに勉強法や志望校について質問、役作りの参考に
女性セブン
ミス京大グランプリを獲得した一条美輝さん(Instagramより)
《“ミス京大”初開催で騒動》「(自作自演は)絶対にありません」初代グランプリを獲得した医学部医学科1年生の一条美輝さん(19)が語る“出場経緯”と京大の「公式回答」
NEWSポストセブン
コンビニを兼ねているアメリカのガソリンスタンド(「地獄海外難民」氏のXより)
《アメリカ移住のリアル》借金450万円でも家賃28万円の家から引っ越せない“世知辛い事情”隣町は安いが「車上荒らし、ドラッグ、強盗…」危険がいっぱい
NEWSポストセブン
『裸ダンボール企画』を敢行した韓国のインフルエンサーが問題に(YouTubeより)
《過激化する性コンテンツ》道ゆく人に「触って」と…“裸ダンボール”企画で韓国美女インフルエンサーに有罪判決「表面に出ていなくても妄想を膨らませる」
NEWSポストセブン
裁判が開かれた大阪地裁(時事通信フォト)
《大阪・女児10人性的暴行》玄関から押し入り「泣いたら殺す」柳本智也被告が抱えていた「ストレスと認知の歪み」 本人は「無期懲役すら軽いと思われて当然」と懺悔
NEWSポストセブン
悠仁さまご自身は、ひとり暮らしに前向きだという。(2024年9月、東京・千代田区、JMPA)
《悠仁さま、4月から筑波大学へ進学》“毎日の車通学はさすがに無理がある”前例なき警備への負担が問題視 完成間近の新学生寮で「六畳一間の共同生活」プランが浮上
女性セブン
浩子被告の主張は
《6分52秒の戦慄動画》「摘出した眼を手のひらに乗せたり、いじったり」田村瑠奈被告がスプーンで被害者男性の眼球を…明かされた損壊の詳細【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
ビアンカ
《カニエ・ウェスト離婚報道》グラミー賞で超過激な“透けドレス”騒動から急展開「17歳年下妻は7億円受け取りに合意」
NEWSポストセブン