どんなタイミングで発生するかわからない大地震。もしも、家に子供たちだけしかいない状況で大地震が起きたら、どうするべきなのだろうか。【A】子供だけで避難させる、【B】自宅で待機させる、どちらが正解なのか──。
国の緊急事態宣言の解除を受け、6月に入り全国の小中学校の99%、高校の96%が、登校を再開した。外出自粛や休業要請も緩和され、徐々に親と子が別々に過ごす時間も増えてきそうだ。そんな中、大地震が発生したら…。
「学校で防災訓練を受けていても、家だとシチュエーションが違うので、いざというときに動けない子供は多いです。子供だけで家にいるとき、地震が起きたらどのように行動するのか、親子で話し合っておきましょう」
とは、東日本大地震と熊本地震を経験したママ防災士の柳原志保さんだ。まずやることは、リビングや子供部屋など、よくいる部屋の安全ゾーンの確認だ。
「安全ゾーンとは、【1】上から物が落ちてこない、【2】横から物が倒れてこない、【3】閉じ込められない場所のこと。小さい揺れを感じたり、緊急地震速報が鳴ったら、すぐに安全ゾーンに移動して頭を守るよう、日頃から教えておきましょう」(柳原さん・以下同)
もし安全ゾーンがない場合は、家具の配置を変えたり、倒れないよう固定するなど対策を施さなければならない。