秋篠宮紀子さま(53才)は早い段階で自ら新型コロナウイルスの情報収集をされ、国民のために奔走されてきた。一方、同じく国民を思うお気持ちを持たれる皇后雅子さま(56才)は、ご自身の思うように“完璧”にいかない現状に、お心を痛められているという──。
次はいつ、雅子さまのご活躍の機会があるのか、先の見えない状況が続く。この春に予定されていた天皇皇后両陛下のイギリス公式訪問は、新型コロナの感染拡大で延期された。4月に予定されていた中国の習近平国家主席の来日と両陛下による接遇もキャンセルになった。官邸関係者が話す。
「皇室による国際親善は、元外交官である雅子さまの“本領発揮”の場です。実際、昨年5月のトランプ米大統領夫妻の接遇は大成功だった。雅子さまの活躍で両国の関係が一層深まることに、政府も大きな期待を寄せていました。しかし、両陛下の訪英も習氏の接遇も、“なんとか秋には”という声もありますが、政府としては年内の実現はもう諦めています」
特にイギリスは雅子さまがご結婚直前まで留学された国。実に30年ぶりの訪英を、雅子さまは心待ちにされていたそうだ。
しかし、雅子さまが最近特に落ち込まれている原因は、新型コロナによるものとは、また別にあるという。
雅子さまはこの春以降、ご養蚕に取り組まれている。ご養蚕は5月11日に皇居内の紅葉山御養蚕所で行われた「御養蚕始の儀」に始まる。その後、蚕に桑の葉を与える「ご給桑(きゅうそう)」、蚕が作った繭を収穫する「初繭掻(はつまゆかき)」などの手順を踏まれ、6月下旬から7月上旬の「御養蚕納の儀」までの約2か月がワンシーズンだ。
養蚕は代々の皇后に受け継がれ、美智子さまも毎年熱心に取り組まれてきた。
「雅子さまが今春、御養蚕所内で蚕を愛でられる笑顔の写真が公開されると、大きな反響を呼びました。療養中ながら、雅子さまの伝統をおろそかにしないという姿勢に、国民の間に安心感が広がったのでしょう」(皇室記者)
ところが、歯車は少しずつ噛み合わない。雅子さまが予定されていた養蚕の作業を直前になって中止される事態が相次いだ。5月18日と6月8日のことだ。
「中止は“ご体調の波”が理由のようです。最近はお疲れが出ていることもあるようで、直前まで予定が決まらないことも少なくありません。ただ、新型コロナの影響で、ご公務の数は格段に減っています。“お疲れ”がたまる状況とは思えないのですが…。もしコロナ自粛がなければ、どうなっていたのでしょうか」(宮内庁関係者)
予定が直前になって変わると、警備にあたる警察など周囲に少なからず影響がある。雅子さまを支える宮内庁のスタッフにも“雅子さまは大丈夫か”と動揺が広がるだろう。