外出自粛で自炊が増えたことにより、売り上げもアップしたという「ふりかけ」。「ゆかり」でおなじみの「三島食品」のふりかけの売り上げは前年比で3月が120.9%、4月は111.1%、「のりたま」などが人気の「丸美屋食品」は、3~4月が前年比105%になったそうだ。
梅干しや明太子など、もともと“ご飯のお供”として認知されていたものから、焼きそばやチャーハンなどの主役系まで、バラエティー豊かなふりかけが勢ぞろい。特に最近は、コラボものも増えている。ふりかけに、コラボものや個性派が増えた理由の1つに、「その手軽さが挙げられる」と国際ふりかけ協議会(*)代表理事の松江慎太郎さんは言う。
「ふりかけは単価が安く、200円前後で購入できるものが多いため、買ってみてもいいかなと思って試しやすい。しかも、賞味期限が長いから、消費者もメーカーもチャレンジしやすいアイテムだと思います」(松江さん)
(*1)国際ふりかけ協議会とは、地域振興や、栄養不足に苦しむASEAN諸国の子供たちへ「ふりかけ」の寄付活動を行っている団体。
(*2)全国ふりかけグランプリとは、国際ふりかけ協議会が熊本県で始め、ふりかけ業界の振興・発展と米の消費拡大を目的とした、全国のおいしいご当地ふりかけが集まるイベント。
そこで人気商品とコラボしたふりかけを紹介しよう。
『男梅ふりかけ』200円/35g/大森屋
5種類の梅具材と味付ききざみのりを配合。ノーベル製菓の『男梅』シリーズらしい、梅干しの濃厚さとしょっぱさが味わえる。
『ポテトチップスのり塩味ふりかけ』130円/20g/ニチフリ食品
「湖池屋」との第4弾コラボとして登場。ただポテチを粉々にしただけにあらず。味付けした乾燥マッシュポテトで再現された食感はお菓子以上かも。
『シーチキンマヨネーズふりかけ』240円/24g/はごろもフーズ
自社の看板商品『シーチキン』の和風マヨネーズ味をしっとりタイプのふりかけで再現。酸味とコクがご飯によく合う。
『ご飯がススムキムチ味ふりかけ』130円/20g/ニチフリ食品
『ご飯がススムキムチ』のかつおぶしやオキアミなど、魚介の旨みと甘みを再現。キムチ特有のにんにく風味がやや強め。