夏になって蚊が増える季節だ。かゆみや羽音など、不快感を覚える人も少なくないだろう。まずは、“敵”の実態を知ることで対策もわかるかも!? そこで今回は、Q&Aで蚊の知識をお伝えする。
Q.蚊に刺されやすい人ってどんな人?
A.運動をして汗をたくさんかいたり、お酒を飲む人に、蚊は引き寄せられる。
蚊を引き寄せる要素は、主に4つ。熱(体温)、二酸化炭素、水分、汗のにおいである。アース製薬ブランドマーケティング部・渡辺優一さんはこう語る。
「これらの中で多くの要素を併せ持つのが、屋外で運動をする人やお酒を飲む人です。運動をすると体温が高くなりますし、呼吸が荒くなることで口から出る二酸化炭素の量も増えます。そしてもちろん、汗もかきます。キャンプ場には茂みが多く、環境的にも蚊が多いうえ、お酒を飲む人が多いので、特に注意が必要です。また、もともと子供は刺されやすいといえます。大人より体温が高めで肌の水分量が多いうえ、汗をかきやすいからです」
また、暗い色を好むため、黒っぽい服を着ていると蚊が寄ってきやすいという。なお、マスクをしていれば二酸化炭素がマスクの外に出ていかないかといえば、さにあらず。
「蚊の“二酸化炭素探知センサー”は侮れません。マスクの僅かな隙間から漏れ出る二酸化炭素をキャッチします。むしろ、マスクをつけることで体に熱がこもりますし汗もかきやすくなるため、より一層、蚊を寄せつけることになるかもしれません」(渡辺さん)
だから私は刺されていたのか!
Q.刺されやすい血液型ってある?
A.実験ではO型に軍配が! しかし基本的に血液型は関係なし。
害虫防除技術研究所所長の白井良和さんはこう言う。
「4種の血液型のかた64人を対象に、どの血液型が刺されやすいか実験したことがあります。結果、O型、B型、AB型、A型の順番に刺されやすかったのですが、原因は不明。血液型物質は関係ないことがわかっているため、O型の血が特においしいということではないと思います」