グラビア

55万部売った川島なお美写真集がデジタルで復活、撮影者の感慨

伝説の写真集がデジタル判で甦る

 川島なお美さんの伝説のベストセラー写真集『WOMAN』がデジタル版で完全復活する。55万人が買った写真集撮影の思い出を、カメラマンの渡辺達生氏が振り返った。

 * * *
 彼女がまだアイドルだった時代に撮影したことはあったけど、有名な女優さんになった川島なお美を撮るのは初めてだった。

 彼女は撮られたい自分のイメージがしっかりあって、最初は僕が撮りたいイメージとうまくかみ合わなかった。でも撮影を重ねていくうちにお互いの呼吸が合っていき、最後は言葉は必要なかった。

 ヌードを撮る際もためらいは一切見せず、彼女の強い覚悟を感じた。写真チェックでも僕を信頼してすべてを任せてくれたのはさすがだった。

 撮影中は写真集の構成をどうするかで頭がいっぱいで、まさかこんなに多くの読者に見てもらえるとは思っていなかった。そんな写真集を、27年の時を超えて、電子写真集としてまた多くの読者に届けることができるのは、写真家として素直にうれしい。

 彼女にはもう会えない。

 でも彼女の美しさはこの写真集の中に生きつづけている。

 彼女を知っている人も、知らなかった人も、永遠の川島なお美に出会ってほしい。

写真集は55万部を売り上げた

27年の時を超えて電子写真集に

●かわしま・なおみ/1960年11月10日生まれ、愛知県出身。青山学院大学在学中にデビューし、グラビアなどで人気に。1981年には『ミスDJリクエストパレード』(文化放送)の初代DJとして人気が沸騰。1997年のドラマ『失楽園』(日本テレビ系)が話題となるなど、女優・歌手として活躍。2015年9月24日に胆管がんのため逝去。享年54。川島なお美電子版写真集『WOMAN』(ワニブックス刊、1800円+税)は各電子書店で発売中。創業40周年を記念したワニブックスの電子版写真州シリーズは今後も名作を続々と復刻予定。

撮影■渡辺達生

※週刊ポスト2020年7月10・17日号

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン