国内

小池百合子たたきにフェミニスト側から批判出ない違和感

国際政治学者は三浦瑠麗は小池百合子をどう見る?(写真/共同通信社)

 救世主か?“怪物”か?──。ベストセラーとなっている『女帝 小池百合子』はそう問いかけているが、厳しい目を持つ女性たちに小池百合子都知事の「真実の姿」はどう映っているのだろうか。国際政治学者の三浦瑠麗氏(39)氏が分析する。

 * * *
 私が小池さんを認識するようになったのは、彼女がNSC(国家安全保障会議)設立の担当補佐官から防衛大臣となって、(コンドリーザ・)ライス国務長官に“マダム・寿司と呼んで”なんて言っていた頃です。

 当時、私自身が(東京大学大学院の)修士課程で国防会議を作るべきという研究論文を書いたこともあり、安全保障改革を推進されていたので好感を持っていました。

 でも小池さんは、テレビ討論などで森本敏さんのような専門家のサポートを受けないと明確な説明ができなかった。それを見て、愕然とした記憶もあります。

 とはいえ、政治家は専門分野を何から何まで分かっている必要はなく、政策を決断し、実行するのが役割です。以降、私は小池さんについては広報官的な政治家という見方をしてきました。広報能力には長けた人で、決断自体は機を見るに敏、世の中の流れを察知して決断する能力はあります。

『女帝 小池百合子』が話題ですが、私は著者の石井妙子さんがもともと好きで、才能があり粘り強く取材をされている素晴らしい作家さんだと思います。ただ、内容は小池批判が中身よりも外見や手法にばかり向いているなと感じました。

関連記事

トピックス

夜間中学に行くことが夢だ
《スーパーボランティアの尾畠さんが能登半島入りも 1日で活動断念した理由》被災地を前に初めて涙した日、明かした「85歳を区切りに引退」発言の真意
NEWSポストセブン
東京・中野坂上にある私立学校「宝仙学園 順天堂大学系属理数インター中学校」
《音源入手》自慰行為強要・動画拡散いじめ疑惑の宝仙学園、極秘で開催していた保護者説明会の内容「まるで問題児扱い」
NEWSポストセブン
党執行部批判を繰り広げた牧島かれん氏。小泉進次郎氏も応援に駆けつけた
「何をしてくれてるんだ」自民・非公認候補に2000万円問題 身内からも党批判が続出 牧島かれん候補は「いい加減にしてくれよ」
NEWSポストセブン
SNSで物議を醸したビラ配り(右は晴美本人のXより)
《“半ケツ”ビラ配り投稿が物議》選挙スタッフ女性が語った過激衣装を着る理由「先生は私を“開発”してくれる」
NEWSポストセブン
送検される後藤柊容疑者(共同通信)、右は市川市内の被害者宅
【闇バイト強盗殺人】「もしかして『下見』だったのか…」被害者の自宅周辺で噂になっていた「男2人組」の存在
NEWSポストセブン
Aくん
《自慰強要・動画拡散》いじめ疑惑の東京・宝仙学園、「さらなる炎上が危惧される」公表を取りやめた“謝罪文”
NEWSポストセブン
「菅さん大丈夫?」がトレンド入りした(時事通信)
「何を言っているのかわからない」「1分で演説打ち切り」自民党・菅義偉副総裁の様子をとらえた動画が拡散され…言葉に詰まり抑揚なく永田町では心配する声
NEWSポストセブン
ボランティア女性の服装について話した田淵氏(左、右は女性のXより引用)
「もっと下に…下に」“半ケツ”状態でビラ配りのボランティア女性、際どすぎる服装に無所属で出馬する候補は「全然知らなかった」
NEWSポストセブン
2024年ディナーショーお値段ランキング1位は…?
《2024年ディナーショー戦線》最高額は6万5000円で玉置浩二がトップ死守 大物女優が5.5万円の強気価格に、女王・松田聖子は歌い納めのショー開催 
NEWSポストセブン
ヤンキースのアーロン・ジャッジ(時事通信フォト)
《ヤンキース・ジャッジの意外な生い立ち》生後2日で養子に出された過去「神様が引き合わせてくれた」育ての母への感謝 現在は慈善活動にまい進
NEWSポストセブン
大谷翔平はヤンキース投手陣を攻略できるだろうか(写真=USATODAYSportsReuters/AFLO)
《大谷翔平のワールドシリーズ》ヤンキース投手陣攻略の糸口「剛腕タイプが多く対応しやすい」 “メジャー挑戦時からの因縁”で地響きのようなブーイングも覚悟
週刊ポスト
問題となった投稿(画像は編集部にて加工しています)
《好きな人はリプください》『都営新宿線』車内でスカートをたくし上げて下着を露出する女性のSNS投稿が拡散 東京都交通局「撮影はお断りしている」
NEWSポストセブン