「J-POP史を塗り替えた歌姫」と「彼女を見出しこの世に送り出した名プロデューサー」の物語が“新たな伝説”を生んでいる。浜崎あゆみ(41才)と音楽プロデューサー・松浦勝人氏(55才)の“事実を基にしたフィクション”を原作としたドラマ『M 愛すべき人がいて』(AbemaTV/テレビ朝日系)は、その内容とともに強烈な演出が「ハマる!」「クセになる!」と回を重ねるごとに話題に。
最終回直前、マサを演じる、三浦翔平が登場。撮影裏話から思い出のシーンまでたっぷり語ってくれた。
「実際にいまも活躍されているかたを演じるのは難しいというか、どこまで実在に寄せてリアルにやればいいのか、どのくらい振り切っていいのか…監督やプロデューサーと何度も何度も話し合いました」(三浦・以下同)
クールで自信家、しかし本当は情熱的で泥臭い――。平成のヒットチャートを作った男・マサを演じるのは、簡単なことではなかった。
「でも、4話目の撮影現場に松浦さんが来てくださったんです。怒られるかな、と心配しましたが、“好きなようにやってください”と言ってくれて。それで本当に吹っ切れたというか、ギアを一段上げた感じですね」
これまでとはガラッと変わったキャラクターを熱演し新境地を開いたが、自身の中でもマサのような“プロデュース願望”はあるという。
「役者として、もっともっと自分自身をブラッシュアップしていきたいという自己プロデュース欲はあります。そういう意味で、今回のドラマは台本からせりふ、演じ方までいろいろと意見を言わせていただきました」
例えば、劇中で挿入される浜崎の曲はシーンに合わせ三浦が選曲しているものも。また、第1話でマサからの“7回目の電話”で初めてアユと2人で会う約束をするのは、浜崎の大ヒットソング『appears』の歌詞から着想を得た三浦のアイディアだったとか。
「台本通りなら2回目ですぐ会うことになってたんです。でも、それじゃ味気ないなと思って。そういう細かいところまできっちりやりたいなと思ったんですよ」