2020年プロ野球は3か月遅れ、6月19日に無観客試合で開幕したが、7月10日から球場には上限5000人の観客を入れられることが決まった。今後の感染状況次第ではあるが、8月1日以降は収容人数の50%までの入場が可能になる。
12球団はチケットの販売方法の告知を開始。巨人は6月29日からのファンクラブ会員向け先行販売を決めたが、東京ドームの収容人数約4万6000人に対して観客は5000人と、一般客は例年以上にチケットの入手難度が高くなる。
スポーツジャーナリストの広尾晃氏が解説する。
「万が一クラスターが発生した時の対応を考えると、ファンクラブ会員なら身元もわかっていて、行動履歴の把握も容易です。チケットの一般販売を予定している球団もありますが、例年以上に身分確認が厳しくなるでしょうから、オークションやチケットショップでプラチナチケット化するものは少ないと考えられます」
ファンクラブに入っていない場合、今季は指をくわえて見ているしかないのか。
「たとえば広島なら、マツダスタジアムで練習の観戦イベントを企画した地元新聞社や地元放送局と再びタイアップして一般向けの招待枠などを募集する可能性があるし、他球団も何かしらの企画があると思うので、見逃さないようにしたい」(同前)
球場に気軽に足を運べる日まではもう少し時間がかかりそうだが、待ちに待った開幕をファンも楽しみたい。
※週刊ポスト2020年7月10・17日号