「ミセスインターナショナル」は独身女性が対象のミスコンと違い、米国で40年近く歴史のある既婚女性(婚歴のある女性も含む)のためのコンテスト。2017年から日本大会が開催され、2019年には日本独自のグレース(シングルマザー)部門が追加された。毎年、日本大会の前日にはフィットネス・トレーニングや講演など美の研鑽を積むための1泊2日の「ビューティーキャンプ」が行なわれる。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で縮小開催となった。
自身もミセスインターナショナル日本代表として世界大会に出場した一般社団法人国際女性支援協会の代表理事の伊藤桜子氏はいう。
「今回は密を避けるため、フィットネス講座を省略したほか、早見優さんや松田丈志さんのセミナーはファイナリストたちの部屋からインターネットを介したリモート開催にしました。事前のスピーチ審査もファイナリストはフェイスシールド着用、審査員もフェイスシールドかマスクを着用して実施しました」
ファイナリストのスピーチ審査では、顔を覆ったシールド越しでもそれを感じさせない笑顔と情熱が溢れていたほか、自分が歩いてきた人生の深みを涙ながらに訴える参加者もいた。審査員のひとり、九島辰也氏は「年代が上がるにつれスピーチ内容も深まり、審査が難しくなるね!」と思わず感嘆の声をあげていた。
◆取材・文/河合桃子、撮影/高橋定敬
※週刊ポスト2020年7月24日号