既婚女性(婚歴のある女性も含む)のためのコンテスト「ミセスインターナショナル2020」日本大会前日の「ビューティーキャンプ」でセミナー講師を担当したのは、人気アイドルとして活躍し、母としても奮闘する早見優(53)。早見は帰国子女アイドルとして経験した葛藤を通じて、歳を重ねる女性の魅力を語った。
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日本ではどうしても若い女性がチヤホヤされる傾向があり、“もう少し大人の女性の魅力を発信できる場があっても良いのに”と思っていたところにこのミセスコンのセミナーのお誘いをいただき、その信念に魅了されて登壇者として参加させていただきました。
私は7歳から14歳までハワイで暮らした後、単身帰国してアイドルとしてデビューしてからはまさに葛藤の日々でした。何より悩んだのはアイドルとして求められる素直さと、本来の性格とのギャップです。イエスとノーをハッキリ言いすぎると“アイドルとして主張が強すぎる”と言われ悩んだものです。
ですが、経験を積むにつれてグラビアで嫌なポーズを要求された時にサラッとかわす術も覚えました。年齢を重ねて経験を積むということは、社会の中で自分がいかに前向きに気持ちよく、それでいて関わる人との折り合いをつけて生きるための解決策を見出すことだと思うのです。
もちろん若さは素晴らしく美しいけれど、知見を広げるからこその心の余裕もあるのです。その余裕が女性をさらに美しくするものだと思うのです。お肌のハリは失うかもしれないけれど、歳を重ねたからこその柔らかさ、柔軟さこそがミセスの魅力だと思います。
だって私、20代の頃に戻りたいなんて思わないです(笑い)。今が一番楽しいし、もっともっと楽しめると思っています。
◆取材・文/河合桃子、撮影/高橋定敬
※週刊ポスト2020年7月24日号